ボサノヴァで少しでも涼やかに。

音楽

Mas Que Nada/Al Jarreau

梅雨明けから真夏日が続いていますね。
ボサノヴァで少しでも涼やかに過ごしたいものです。

セルジオ・メンデス盤が有名な「Mas Que Nada」
(オリジナルはジョルジ・ベンという方。
意外や意外?セルメンがオリジナルではないです)
グラミー賞シンガーのアル・ジャロウの1994年のスタジオライブ盤から。

スタジオ・ライヴ盤の良さが存分に出ており、
ヴォーカルがパーカッション顔負けのスキャットも含めて舞ってます。
暑さをノリでやり過ごせたりしませんか?

ジョー・サンプルのアコースティック・ピアノがバッキング、ソロともに大好きです。
(ジョー・サンプルは個人的にフェイバリットなピアニストの一人。もう一人はハービー・ハンコック)

マーカス・ミラーのプロデュースのもと、ミュージシャンがとにかく豪華。
90年代にしてはスタジオ・ライヴ盤って珍しいのでは?
そんなところも70年代を思い起こさせてくれます。

スティーヴ・ガッドのドラムも個人的には音が硬くであまり好みでないのですが、
このアルバムはスタジオ・ライヴだからか?柔らかみを感じます。
他にもパウリーニョ・デ・コスタのパーカッションももちろんよいですし、
ホーンはテナーがマイケル・ブレッカー、
アルトがデヴィッド・サンボーンですからね。

敢えてマーカス・ミラーのインタビューが入っている、
動画版を。
アルバム収録とは微妙に違いますが、
アレンジは同じですね。

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Artist

アル・ジャロウは1940年生まれのシンガー。

パーカッシヴなスキャットが特徴で
ジャズ、ポップ、R&Bの3部門でグラミー賞を受賞しています。
チック・コリアのカヴァー、「Spain」なんかが有名だと思います。
が、個人的には温かみと伸びやかさが好きで、
別にスキャットがなくてもストレートなバラードも好きです。

このレベルのシンガーともなると、ライヴがいいのは
当たり前で、レコード会社もその長所が十分に認識していたようで、
ライヴ・アルバムを複数枚出してます。
今回紹介曲が入っている、「TENDERNESS」はMas Que Nada以外にも
素晴らしい曲があるので、またご紹介したいと思います。
1976年のヨーロッパ・ツアーのライヴ盤、
「Look to the Rainbow」ももちろんサイコーです。
70年代のアルバムは全部持ってます。

デビューは遅く、なんと1975年35歳のとき。
かなり苦労したようで、「We Got By(なんとかなるさ)」の
歌詞でも触れられているように、クラブで歌いつつ、
アルバイトなどでも生計を立てていたようです。

2017年にお亡くなりになりました。残念・・・
一度でもライヴに行きたかったなあ。

Lyrics

ちなみに結構、誤訳が多いらしいです。
“Mas Que Nada”

「もっともっと」という意味ではなく、
「どうしたの?(何だってんだ?)」
だそうです。

オリジナルのジョルジ・ベンがかなり訛っていて、
誤訳が先に広まってしまったとか。

o aria raio
oba oba oba

o aria raio
oba oba oba

mas que nada
sai da minha frente que eu quero pasar
pois o samba esta animado

o que eu que ro e sambar
esse samba que a mixto de maraca tu
e samba de preto vellho
samba de preto tu – mas que nada
um samba como esse tao legal
voce nao vai querer
que eu chegue no final – o aria raio
oba oba oba
o aria raio
oba oba oba

Credit

From Album ”TENDERNESS”
Released in 1994
Produced By Marcus Miller
Written By Jorge Ben

Other Version

セルジオ・メンデス版がやっぱり有名です。

私が持ってる、アル・ジャロウのアルバム版はこれです。

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